
昭和の名水百選、平成の名水百選という言葉は聞かれたことがあるかと思います。
また、百選に選ばれなくても、地元の方に長年親しまれてきた名水もあります。
ただ、注意しなければならないこともあります。
水質調査がされているか
名水でなくても、古くからあった湧き水も、その後環境の変化により飲料に適さなくなる場合もあります。
また、きちんと水質調査をして、管理されているかどうかが大切です。
単に誰かが言ってたというレベルでは危険です。
また、現地の注意書きもよく見る必要があります。
初めて行くところなど、場所がよくわからず、飲めない水が出ていることがあります。
私が時々名水を頂いている、長野県飯田市の猿庫の泉(さるくらのいずみ)も、とてもおいしいのですが、注意が必要です。
車を止めるスペースの近くに、水が出ています。
注意書きにも、この水は名水ではありませんとあります。
また、少し奥の方には、上流の名水からパイプで下してきた水もあります。
大量に汲むには便利なのですが、純粋に名水かというと疑問もあります。
まず、間違えないと思いますが、紛らわしい所もある事でしょう。
名水を汲む場所には、水質調査の結果も表示されていました。
市で管理されていて、定期的に測定されているようです。
菌類は測定出来ないレベルとありました。
やはり、このようなことも確かめる必要があります。

地下を通ってきた水は、この樋の部分だけ外気に触れるようになっています。
この下にタンクを置いて水を汲むことができます。
名水はご飯・料理がおいしくなる

名水でご飯を炊くとおいしい
まず、なんと言っても、名水を使って炊いたご飯は格別です。
これはぜひとも一度試していただきたいところです。
やはり、おいしいお米は、おいしい水で炊いて活きてきます。
コーヒーメーカーでも、浄水器付きのものがあります。
やはり、コーヒーは香りが大切ですが、カルキがあると損なわれるからでしょう。
でもご飯もそうです。
味だけでなく、風味という事は大切です。
名水を使うと、そもそもカルキもありませんので、余計な臭いもなく、お米本来の風味が楽しめます。
お米を研ぐときには、最初と最後は名水になるようにします。
一番最初に入れる名水は、研いだ後捨ててしまうので、ちょっと勿体ない気がしますが、お米が水を吸うので、良い水を使いたいです。
2回目、3回目に研ぐときは、水道の浄水でも構いません。
最後に入れる、炊く時の水は名水が良いです。
こうすればおいしいご飯が炊けると思います。
名水をお料理に使うとおいしい
勿論、お料理に使ってもおいしいです。

これも、普段水道の水をつかっていると、そういうものだと思ってしまうのですが、一度名水を使いお料理をすると、違いが判るでしょう。
名水はお茶も美味しい
名水と茶の湯 (茶道)
私が、名水を意識するきっかけとなったのは茶の湯、茶道でした。
あまり上達しませんが、20年ほど茶道をさせて頂いております。
武者小路千家、官休庵でしております。
茶道には、名水点(めいすいだて)というお点前があります。
流派によって、細かい所は違いますが、水を入れておく水指(みずさし)という容器の上に、柄杓(ひしゃく)を飾る。
若しくは、蓋置が蟹の形をしていると、名水である約束になっています。
私も蟹の蓋置をヤフーオークションで入手しました。
鉄製の立派なものです。
なんと、 唐銅火舎蓋置 (からかねほやふたおき)とセットで5,000円しませんでした。
綺麗ですが、適度に時代もついて、桐箱入りです。
火舎蓋置 は利休さんが好まれた七種の蓋置の一つでもあるので、入手は嬉しいものでした。
さて、名水点ですが、お濃茶を差し上げた後に、お客から白湯を所望する声が掛かります。
美味しいお水は白湯にすると、美味しさがよくわかるので、白湯も楽しめます
冷やすと、違いが分かりにくくなるので、あまり美味しくない水も冷やすと飲めたりします。
しかしながら、名水は白湯にすると美味しいです。
お抹茶、お茶も名水を使うとおいしい
そして、肝心のお濃茶はとても美味しいものでした。
お濃茶は本当にお茶の葉っぱそのものを味わう事になるのですが、使う水が大切です。
お茶には軟水が合うのですが、かなりの軟水で、お抹茶の美味しさを最大限に引き出してくれます。
お濃茶もお稽古に使われるものから、茶事に使う高級なものまで、ランクがありますが、そのランクを一つ上げるよりも、名水を使った方がおいしいと思いました。
全く違います。
最初、これには本当に驚きました。
まさに、名水の力です。
名水のまとめ
美味しい水は、身体にすっと入ります。
抵抗も感じず、身体が受け付けるという感じです。
そして、美味しい。
そのまま飲んでも、料理に使っても、ご飯を炊いても、お茶に使っても美味しいです。
普通のお茶でも、味がマイルドになります。
勿論、コーヒーも美味しいです。
とにかく、なんでも美味しくなります。
そして、何かのコピーにありましたが、何も足さない、何も引かないという事で、身体に良くない塩素も使いません。
自然のままですから、身体に受け入れられるのだと思います。
浄水器も勿論つけた方が良いですが、名水は主に地下を通る間に不純物がろ過され、岩石層等のミネラル分が溶かし込まれるので、おいしいのです。
皆さまのお住まいの近くにも、ひょっとしたら名水があるかもしれません。
もし検索してあれば、一度お使いになる事をお奨めします。
きっと、その美味しさに感動する事でしょう。
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